三重県桑名市にある認定こども園で、園児に給食を4時間にわたって食べさせるなど、不適切保育があったとして市が調査を行っています。
認定こども園で起こった事件としてSNSでは多くの批判の意見が上がっています。
この記事では、
✓長寿認定こども園の保育士・園長の名前や顔写真・SNSはあるのか
✓日常での虐待疑惑は本当なのか
✓児童の虐待に対する法律や罰則・事例について
これらを最新の情報をまとめてお伝えします。
5/15に保育士による暴言の数々が録音されたボイスレコーダーが存在することが明らかになりました。(記事内詳細紹介)
下記はSNS上でのツイートです。
長寿認定こども園
— イケメン太郎♂ (@ABCnaaaz) May 15, 2023
ここだけには皆預けないでくれ!
4時間食事を強要され、親が園の事を子に聞くと子が蕁麻疹。。。
自分で建てた会社でもないのに、腐れ保育士が!
自宅待機という処分に意味不𐤔𐤔𐤔
#ニュース #虐待 #いじめ #子ども pic.twitter.com/u0ywAAawiW
ニュースで三重の長寿認定こども園の音声聞いたけど、胸糞悪すぎて…
— 心機一転色々ある (@shimejipan) May 15, 2023
あ性格が悪そう、とにかく意地悪すぎる。

まずは何が問題とされているのか詳細を紹介します。
園児失禁事件と認定こども園について
長寿認定こども園の事件とSNSの反応
簡単に事件をおさらいします。
三重県桑名市にある認定こども園で、園児に給食を4時間にわたって食べさせるなど、不適切な行為があったとして、市が調査を行っていることが分かりました。
桑名市によりますと、市内にある私立「長寿認定こども園」で、昨年度、給食を食べ切れなかった園児1人に対し、保育士がおよそ4時間にわたって食べるように指導を続けたということです。園児はトイレに行けず失禁してしまったということで、ことし3月、保護者から市に相談があり発覚しました。
桑名市が園への聞き取りなどを進めたところ、園も事実を認めたということです。
保育士は自宅待機、園長は辞職の意向を示しています。
ツイッターでも話題になっており、事件について紹介したツイートには「トラウマになりそう」「嫌いなものは嫌いなんだよ…」とたくさんのリプライが寄せられています。
【悲報】給食を残した園児さん、残さず食べるよう4時間迫られ失禁https://t.co/P9NqKW2J1a
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) May 3, 2023
■『長寿認定こども園』@三重県桑名市
・給食を残した園児を約4時間にわたって食べるよう指導
→トイレに行けず失禁
・保護者が市に相談
→市の聞き取り調査で園が事実と認める
・他に虐待がなかったか調査中 pic.twitter.com/PPUoIydBOv
事件発生後、園の利用者にはこのようなメールが送られているようです。
なお、同園は事件後に園利用者へ以下のメールを送っています。肝心の再発防止策が意味不明な日本語で書かれており、先はあまり明るくなさそうです pic.twitter.com/lT77RhMDFq
— 滝沢ガレソ🥕 (@takigare3) May 3, 2023
送られてきたメールが事実ならばメールの内容に対して不満を持つ人も少なくないかもしれません。
実際に起きたと考えられる保育スペースはこちらです(公式ホームページより)

明るい雰囲気の保育スペースですが、ここで4時間も食べさせられて、失禁させられるほどの不適切保育が行われていたと考えると、こちらまで胸が締め付けられてしまいそうです。

現在事件の調査が進んでいる段階ですが、そもそも認定こども園とはなんでしょうか?
そもそも認定こども園とは?
認定こども園とは、教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っています。保護者が働いている・いないにかかわらず利用可能です。
幼稚園や保育園との違いを簡単に解説します。
- 1.認定こども園は内閣府が管轄し、国や都道府県が認定基準を定めています。幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省が管轄しています。
- 2.認定こども園は4つのタイプ(幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型)に分かれており、地域や家庭のニーズに応じて選択できます。幼稚園や保育園はそれぞれ一つのタイプです。
- 3.認定こども園は、満3歳以上の子どもの保育料が無償化されています。幼稚園は一部負担があります。保育所は収入に応じて負担額が変わります。
- 4.認定こども園は、満3歳以上なら1号認定として同じ園に通い続けることができます。
認定こども園のメリットは、親が働いていても、働いていなくても通わせられる部分です。
事件のあった長寿認定こども園も「認定こども園」です。
公式HP:長寿認定こども園
園児を失禁させた6名の保育士の名前・SNS
虐待をした保育士の名前や顔画像ですが、こちらは公開されておらずSNS上でも分かっていません。
保育士の名前は公表されていませんが、不適切保育をしたのは「旧ゆり組の保育士4名」とされていて特定の1人ではありません。また、6名が調査中になっています。
全員の名前が公表されると、誹謗中傷されされるのは目に見えているでしょう。保育士のしたことは許されるものではありませんが、まだ逮捕等はされていません。逮捕された時点で実名が公表される可能性はあります。
社会的影響の大きさ次第ですが、過去に市の公表から4日ほどで逮捕に踏み切った例もあります。ただ、悪質性や不適切保育の内容によるといえるでしょう。
長寿認定こども園の園長はいち早く辞任する意向を示しています。

公表するべきかどうかは難しい問題です。園長の名前・SNSはあるのでしょうか?
園長の名前は加藤晶子さん SNSはFacebookも
園の情報としては、桑名市のページに長寿認定こども園の年間スケジュールや保育方針が書かれているページがあり、そこには園長の名前として、「加藤 晶子(かとうしょうこ)」と書いてあります。そのため加藤晶子さんが園長の名前である可能性が高いでしょう。

参照:桑名市ホームページ
歴史としては下記のものが挙げられます。
・1962年に加藤光道氏が私立長寿保育園を開設
・1970年に加藤知宏氏が長寿保育園新園舎を建てる
公式ホームページは現在混雑していてアクセスが不可能な状態になっていますが、
・現在の理事長は加藤光重氏
・職員数は40名
といった情報が記載されています。
またSNSもあり、下記はFacebookのページです。ホームページを更新した際などに投稿もされているようです。
Facebookには園長先生らしき人の後ろ姿も写っていますが、誹謗中傷につながるコメントはしないようにしましょう。
GW明けの5/8からは新しい園長として福島聡美園長が着任するようです。

実際に日頃から不適切保育が行われていたのでしょうか?クチコミ情報も紹介します。
保育士は日頃から虐待していたのか・クチコミ情報
事件を報道した「日経新聞」「毎日新聞」等の報道の情報をまとめると時系列としては下記になります。
3月中旬から保護者から市に相談があり、事案が発覚。氏は立ち入り調査を実施し不適切保育を確認。園は4月21日に保護者会で不適切保育があったと説明。
日頃から虐待があったかは不明ですが、関わった人数が4名は確実(全員同じ組)なことを考えると、組内で日頃から虐待し、保育士同士が同じ組内のため発覚が遅くなった可能性も考えられます。
無用な憶測はするべきではありませんが、園長が辞職する事態になり、他にも不適切保育がなかったのか市が調査している事を考えると、日常性があった可能性は否定できないでしょう。

保育園にはグーグル・マップがあり、そこにクチコミが掲載されています。
保育園のグーグルマップのクチコミ情報
クチコミには日頃から虐待していた旨の情報は書いてありませんでした。
ただ、こちらがグーグルマップのクチコミですが、事件発生後からたくさんの低評価がついています。
もちろん虐待は許されるものではありませんし、保育園側の責任は追求されるべきでしょう。しかし、この状態では実際に保育園を利用している人のレビューが分かりにくくなりますし、度が過ぎれば誹謗中傷になってしまうかもしれません。
クチコミ・評価をする際には十分に注意しましょう。

児童虐待の法律や、認定保育園での児童虐待にまつわるトラブル事例を紹介します。
児童虐待の事例と法律
児童虐待の法律
児童虐待の法律と罰則については、「児童虐待の防止等に関する法律」があります。児童虐待を禁止し、児童虐待の予防や早期発見、児童虐待を受けた児童の保護や自立支援などを定めています。
この法律自体には、児童虐待を行った場合の罰則は定められていません。したがって、児童虐待に該当する行為が、刑法など他の法律に違反するかどうかを事例ごとに判断する必要があります。

実際の認定保育園での事例を紹介します。
認定こども園での児童虐待の事例
静岡県裾野市の認可保育園「さくら保育園」では、元保育士3人が1歳の園児たちに足を持って宙づりにする、カッターナイフを見せて脅す、倉庫に閉じ込めるなどの暴行を繰り返していたことが発覚しました。この事件では、保育園と市の対応の遅れや隠ぺいも問題視されていました。三名は実名が公表され暴行容疑で逮捕されています。
参照:NHK
富山県富山市の認定こども園「富山市立東部こども園」では、元保育士2人が0~1歳の園児3人を狭い倉庫に閉じ込めるなどの暴行をした疑いで書類送検されました。 この事件では、園長が不適切な保育を把握していたにもかかわらず、市に報告しなかったことが問題となっています。
参照:NHK
どちらも痛ましい事件ですが、ストレス等が保育すべきはずの児童に向かってしまうのは本当に胸が締め付けられます。根本の原因については「保育士の暴力性」だけで片付けられる問題ではないのかもしれません。
長寿認定こども園での保育士の暴言【ボイスレコーダー】
5/15の報道により、
保育士から園児(仮名:Kくん)に数々の暴言があったことが明らかになりました。
下記に報道内容の一部を抜粋します。
<録音された園内の音声(保護者提供)>
保育士:
「うわ、おしっこ漏らした!」
「そのお尻で座らんといて!」
「パンツやなくてオムツや 恥ずかしい~」
園児: 「(泣き声)」
保育士:「お給食早く食べて、お片付けも早くしたら、こんなことにならんかったでしょう!」
ほかにも保育士から園児Kくんに「強い口調、ばかにする発言」が数多くあったようです。
しかし園児のKくんは自分を責めるような言葉を口にしたといいます。
Kくん(仮名)の母親:
「虐待した保育士について『○○先生どう思う?』って聞いたんです。そうしたら子どもは『好きだよ』って言うんですよ。『そんなことされて、先生のこと好きってどうして?』って聞くと、子どもは『僕が悪かったんだ』っ言うんですよ。『僕が悪いことをしたから、ごめんなさい』って。こんな小さい子にそんなこと言わせるなんて、本当にひどいなと思いますし、心が苦しいと思いました」
保護者も被害者だといえますし、その状況ながらインタビューに答えており、非常に苦しい思いだったに違いありません。
こちらがYouTubeの動画です。年齢制限がかけられているためYouTube上でしか見ることができませんが、内容としては上記のインタビュー内容と、コメンテーターの意見という内容になっています。
これが事実であれば非常に胸が痛ましいです。
刑事罰をもとめる声もSNS上では大きくなっています。
今後も続報があれば記事に追記させて頂きます。
まとめ
この記事では、
✓長寿認定こども園の保育士・園長の名前や顔写真・SNSはあるのか
✓日常での虐待疑惑は本当なのか
✓児童の虐待に対する法律や罰則・事例について
を解説しました。
クチコミやFacebook等に書き込みたくなる気持ちになる人もいるかもしれません。しかし、むやみなコメントは誹謗中傷にあたるかもしれません。心にとどめて事件の解決を願いましょう。
自分がふと書いたコメントが誹謗中傷にあたる可能性は十分あります。
誹謗中傷が法律違反になる場合を下記の記事にまとめました。
こちらの記事では誹謗中傷してしまった際の損害賠償や法律について解説しました。
誹謗中傷は法律違反?損害賠償金は請求できる?誹謗中傷をめぐる法律も紹介