コラム

column

 

リベンジポルノ被害者が語る「普通に生きたかっただけなのに」26歳OLの悲痛な叫び

コラム
コラムリベンジポルノ被害解決事例

どうして私がリベンジポルノ被害者に…

リベンジポルノ被害者の悲痛な叫び

「普通に生きたかっただけなんです….」そう語るのは実際にリベンジポルノ被害に会ったあみさん(仮名・26歳)です。

あみさんはSNSを通じて知り合った男性に性行為を撮影され、その動画をアダルトサイトで販売される被害に遭いました。

加害者は「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」(以下、リベンジポルノ防止法)に違反したことで逮捕され、執行猶予付きの有罪判決が確定しています。しかし、あみさんはこの事件によって心身の不調に苦しみ、今でも当時を思い返すと今でもフラッシュバックなどの症状に襲われています。

みまもるコラム編集部
みまもるコラム編集部

この記事では実際にあみさんが受けた被害と、どのようにリベンジポルノに立ち向かい対処していったのか、インタビュー形式で紹介します。

あみさんがリベンジポルノ被害者になるまで

今回取材したあみさん(仮名・26歳)もリベンジポルノの被害に遭い、修復不可能なまでに人生が壊れてしまった一人です。彼女は親から虐待される等、複雑な家庭環境で育ち、親から資金援助が受けられない状況でした。そのため大学生時代、学費は奨学金と昼夜のコンビニのバイト代で賄っていました。

あみ
あみ

父から小さい頃から虐待を受けていて…高校卒業後はすぐ家を出てバイトを始めたのですが、当時は誰にも頼れなくて精神的にきつい状況でした。

そんな中SNSで出会ったのがK氏(仮名)です。DMのやり取りをしていくうちにあみさんはその優しさに惹かれ、K氏と交際を始めました。

K氏は最初は優しく、あみさんにとっては心強い存在でしたが、次第に彼が自分に執着し、束縛するようになっていきました。

あみ
あみ

最初は優しい言葉をかけてくれていたKですが、次第にKの本性が分かってきました。LINEの返事を10分以内に返さないと怒ってきて、それがエスカレートして会社にまで電話がかかってきたこともあります。毎回やめてほしいことを話すと口論になり、暴力を振るわれる日々が続き、もう別れるしかないと決心しました。

K氏の執着や束縛、暴力によりあみさんは彼と別れる決心をしました。しかし、その後、彼はあみさんに「別れるならネット上に動画を上げるぞ」と脅迫、そして実際にあみさんとの性行為を撮影した動画をネット上に拡散してしまいました。

あみ
あみ

『別れるなら撮った動画をネットに上げる』そう言って脅してくるKの言葉は恐怖でしたが、暴力や束縛から逃れたくて…『警察に相談にいくから金輪際関わらないで欲しい』と告げて、引っ越し、Kのことをシャットアウトしました。引っ越した後に、彼のSNSアカウントをブロックしようと覗くと、Kのアカウントに私の動画がアップロードされていたんです。それがわかった時は本当に血の気が引きました。

みまもるコラム<br>編集部
みまもるコラム
編集部

実際に拡散されてしまうと、今後の社会生活が脅かされてしまうのではないかという恐怖が襲ってきますよね…ひどすぎます。

相手は有罪判決も…リベンジポルノ被害者の苦しみは続く

あみさんは動画を見つけた後にすぐ警察に通報しました。警察に事情を説明すると、その日のうちに捜査を開始するとの返答があり、Kは三週間後に逮捕されました。

しかし、あみさんはさらなる被害に遭うことになりました。

KがSNSにアップロードした動画は転載され、海外のアダルトサイトに出回り、多くの人が動画を保存していました。そのため、別のアカウントで投稿されたり、他のアダルトサイトに掲載されたりすることで、動画は次々と拡散されていったのです。そしてそのコメント欄にはあみさんに対する無数の誹謗中傷コメントが書き込まれていました。

「撮影させた女は自業自得」「この女頭悪すぎw」「バカな女がいて助かるw」

動画を見た人はあみさんの個人情報を調べて投稿するようになり、勤務先も特定される事態になりました。

あみ
あみ

どう対処すればいいのか分からなくて、どうしようも出来ませんでした。勤務先が特定されたコメントを見た時は、もうその日から出社出来なくなって…自宅に引きこもるしかありませんでした。

この頃からあみさんは心身ともに疲弊するようになります。

あみさんは、デジタル性暴力の被害を受けたことで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されました。あみさんは自分が受けたリベンジポルノ被害で、その時期の記憶をほとんど持っていません。毎日ベッドの上で涙を流し、食べることや眠ることも満足にできない状態に陥りました。

あみ
あみ

正直、自殺を考えたこともありました。もうあの頃には戻りたくありません。

みまもるコラム編集部
みまもるコラム編集部

どうすればいいのか対処法が分からず時間だけが過ぎていく…自殺を考えるのも当然かもしれません。

あみさんが取った行動 | 被害者になって分かったこと

リベンジポルノ被害者はどういった行動を取るべきか?

リベンジポルノ被害者が動画の削除を求めて取れる行動としては、サイトの削除請求がありますが、当時は非常に大変だったようです。

あみ
あみ

数十分に一度の頻度でアダルトサイトを検索して、自分の動画が無断でアップロードされていないかを確認していました。見つけた動画については、弁護士と共有し、違法アップロードを行っているサイトの所有者に対して削除要請を行うようにしていました。

この中であみさんは気づいたことがあったといいます。

あみ
あみ

私が最初にリベンジポルノ被害を相談した弁護士は、デジタル犯罪に関する知識が乏しく、開示請求の手続きも遅かったため、私のリベンジポルノ動画は増える一方でなかなか削除することができませんでした。正直、私はその時落胆して….『削除することは無理なのか…』という絶望的な気持ちになり、自殺まで考えました。

せっかく助けを求めた先で、何も対応してもらえなかったら辛すぎます。

あみ
あみ

ただ、その後自分の動画をネット上で見つけてくれるAIサービスHIMEPA(自分のリベンジポルノ動画を自動で見つけてくれる)を知って、デジタル犯罪に強い弁護士(トラスト弁護士法人)に相談をすると、すぐに削除の手続きを行ってくれました。そうして徐々に自分の動画が削除されていきました。完全に0というのは難しいですが、Twitterで勇気づけてくれる友人もいて心は少しずつ楽になり、再び自信を取り戻すことができました。今はアルバイトを始め社会復帰への道を歩めています。

辛いリベンジポルノの最中、最初に相談した弁護士への削除依頼はうまくいかなかったようですが、AIサービス「HIMEPA」を利用し動画を発見、デジタル犯罪に強い弁護士へと相談することで自分のリベンジポルノ動画を削除していくことができるようになりました。

みまもるコラム編集部
みまもるコラム編集部

弁護士が悪いわけではないのでしょうが、弁護士によって得意不得意があるのは確かに編集部もよく聞く話です。SNSやデジタル犯罪に強い弁護士を頼る必要があるんですね。

今は社会復帰への道を今歩んでいる最中とのことです。

リベンジポルノ被害者としての今後の活動

リベンジポルノ被害者を自分なりに支えられるようになりたい

あみさんは、最近まで人と話すことが怖くてできなかったと話しています。しかし自分の経験を元に「同じ被害に遭っている人の力になりたい」という思いでTwitter等を通じ発信活動を行っています。インタビューを受けるあみさんは、自分の辛い過去や深刻な話をしていても、終始穏やかな表情で、優しく話をされていました。

あみ
あみ

私と同じ被害に遭っている人を救いたいと今では思っています。私が自殺を踏みとどまって今生きられているのは、私に優しい言葉をかけてくれた人たちがいるからなんです。そのためにもしリベンジポルノ被害にあったらどんな対処をすればいいのか、私の体験を元に紹介できたらと思ってます。

みまもるコラム<br>編集部
みまもるコラム
編集部

取材終盤にあみさんは優しく&力強く語ってくれました。現在あみさんはTwitterを通じて性被害者の方に向けての情報発信に取り組んでいます。

あみさんのTwitterアカウント

あみさんを苦しめた動画投稿者たちが厳しく処罰され、違法な動画を閲覧する人たちがいなくなるよう、彼女の声が広く社会に届くことを願っています。

本記事の拡散・発信をしていただけると幸いです。

本記事で紹介したAIサービス「HIMEPA」を利用することで自分のリベンジポルノ動画を発見し、より削除がスムーズに行えるようになるでしょう。

あみさんの今後の明るい私生活を「みまもるメディア」は応援しています。

この記事を読んでいる方で、もしリベンジポルノに悩んでいる方はトラスト弁護士法人に相談するのがおすすめです。
SNS上のデジタル犯罪やトラブルに強く、数多くのリベンジポルノの案件を取り扱っています。
また初回の無料相談も行っており、24時間体制でお問い合わせを受け付けているため、スピーディーな対応を行ってもらえます。脅迫に悩んでいる方はぜひ、トラスト弁護士法人にお問い合わせしてみてください。

今すぐ無料相談する

変化の早いWeb×法律業界で、下積みライターから現在編集部長へ。実績豊富な弁護士・Webに強いAIエンジニアと共にデジタル犯罪の撲滅を目指す。誹謗中傷・風評被害・リベンジポルノを中心に、虐待や性被害・法律の疑問といった情報をお届け。

みまもるコラム編集部をフォローする

あわせて読みたい

コラム一覧へ戻る
タイトルとURLをコピーしました